●老後の年金問題
「年金支給額が、減っている」とよく耳にしますが、
とはいえ
「老後は、年金でどうにか生活できるだろう」
と思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし蓋を開けてみると、
年金額って本当に少ないんです。
私の周りも60歳まで
「ずっと働いてきたのに、
これだけしかもらえないの!?」
と慌てています。
現在の年金支給額の一例を紹介すると、
20歳から60歳まで40年間会社勤めをした人、
言い換えると
「40年間継続して、厚生年金を支払っていた人」
で、月約16万円ほど。
女性は男性に比べて
もともと基本給が低い傾向にあることに加えて、
結婚や出産、ご主人の転勤などで、
短時間労働で働くことが多くなるため、
男性の年金支給額より
3~4割少なくなるのが通常です。
自営業の人や
出産を機に会社を辞めてパートで働いている方は
「国民年金(厚生年金に加入していない人)」ですが、
国民年金だと満額でも
月約7万円ほどの支給にとどまります。
年金では生活が苦しいというのが現実です。
最近は年金で生活できない高齢者が
生活保護を受ける事例が急速に増えており、
これから見ても年金制度はすでに崩壊しています。
年金制度は、お年寄りの生活を守るための制度として
昭和34年(65年前)にはじまりました。
当時は高度成長期で、
人口がどんどん増えていた時代です。
50年くらい前はお年寄り1人を支えるのに、
現役世代が8~10人くらいで支える計算でした。
今は少子化で、お年寄り一人を2~3人で
支える時代になっています。
若者にのしかかる負担が大きく
年金掛金が高くて払えていない人が
30%もいることご存じですか?
自分が老後を迎えた時に、
年金がもらえるかどうかわからないのに、
毎月しっかりとお金は取られていく。
若い人はとくに
「一体何のために働いているんだろう?」
って思いますよね。
もうこの年金制度自体、制度疲労して、
とっくに破綻しているんですよ。
『町川ジュンコの人生つうしんぼ』でも
お話しましたが、
私はかつて美容関連の経営者でした。
「20代30代と懸命に働くのは当たり前、
苦しいけれど年金を掛けていれば、
老後は何とかなるだろう」
と、がむしゃらに働きましたが、現実は厳しいもの。
私の会社では従業員を数人雇っていたので、
みんなの厚生年金を支払っていたのですが、
その額がとてつもなく大きいんです。
黒字経営であっても、
手元に残るお金は微々たるもの。
みなさんのなかにも、
年収が上がっても持っていかれる税金が増えて、
むしろ生活に余裕がなくなったという
経験をしている方がいらっしゃるかと思います。
「こんなに働いても、貯金する余裕すらないんだ。
しかも将来、年金をもらえる保証すらない」
とガッカリしました。
働いても働いても、報われない。
せめて老後の安心だけはほしかった。
政府はこうなること
50年前から分かっていたのに・・・
もっと早い段階で年金制度を見直すべきでした。
●物価上昇の問題
今後も物価は上昇し、
円の価値はどんどん下がっていくことでしょう。
貯金をする人も増えていますが、
果たしてその貯金で
どれだけのものが買えるでしょうか。
昔話になりますが、昭和30年頃を振り返ると、
10円あれば駄菓子屋さんで
お菓子がいくつか買えて、
企業の初任給は4万円ほどでした。
対して今は、同じお菓子を買うのに100円は必要で、
なのに初任給は22万円ほど。
物価は10倍になっているのに、
給料は5倍程度にしかなっていない。
こうやって数字にすると、
改めてガッカリしますね(苦笑)。
これから日本は
ますます厳しい状況になると思います。
益々物価上昇は上がり、
お金の価値も変わっていきます。
私がこの物価上昇で危機感を抱いているのは、
生活費にまわせるお金しかなくて、
他のものを買えない状況。
経済が先細ることです。
車でも、洋服でも、旅行でも、
お金を使ってもらわないと
経済は回りません。
経済が回らなくなると、
将来的に日本の存続が危ぶまれます。
今の若者が老後の為に
「金購入」や「株式投資」をしたり
「貯金」をしたりしていることをご存じですか?
若者が消費を抑えていることを
憂えなければなりません。
私が考えるベーシックインカムは、
1年間の期限付きの電子マネーで支給して、
1年間使われなかった残りは
国庫返納してもらう。
ですから皆さん凄い勢いで
お金を使ってくれると思います。
ベーシックインカムの年間の予算は
100兆円ですから、
それが使われるとなったら
消費税が増えて財源となります。
●都会一極集中の緩和と地方活性化
都会には色々なものが揃っており、
「地方でいるより都会の方が便利だし
仕事があるから」
なんて、若者にとって都会は
魅力や刺激がいっぱいあります。
私も若いころは随分都会に憧れました。
一般的に高校を卒業すると
大体が都会の大学を目指して地元を離れます。
大学卒業後もそのまま都会で就職し、
そこで知り合った人と結婚をする。
お決まりのパターンです。
ですから、地方の衰退に歯止めがかからない。
それらを是正するためにも
ベーシックインカムは有効です。
都会の生活に疲れた人たちや、
地方でゆとりある生活をしたいという方の
移住を後押しします。
またAIが人知を超えると予測される
2045年問題においても、
災害の少ない香川県や四国は
その受け皿として、適している地方だと思います。
地方の人口が増えれば、地域が活性化しますし、
地方自治体の税収も増えます。
そうすると交通インフラや公共サービスなども
充実していくはずです。
日本維新の会が提唱する
ベーシックインカムとは!?
これらの課題を解決するのが、
ベーシックインカムです。
日本維新の会が提案するベーシックインカムは、
出生届が受理された0歳児からお年寄りまで、
国民みんなに毎月一律7万円を支給する
新しい社会保障制度です。
全国民の最低所得保障を目指します。
●財源について
みなさんに毎月7万円を支給しようとすると、
年間100兆円ほどが必要になります。
財源の捻出は
デジタル社会に対応した行財政改革を行い、
現行の一部の社会保障を
ベーシックインカムに置き換えたり、
行政コストの大幅な削減・大幅な税制改革を図って、財源を捻出します。
まずは全国民のマイナンバー登録が必須になります。
税制改革においては
所得税、法人税、相続税、固定資産税などの
見直しが必要になります。
たとえば所得税の改正を行う例として、
下の「給与所得者の分布」の図を見てください。
給与所得者の分布です。
全給与所得者の約85%は、
年収700万以下であることがわかります。
今、苦しい思いをしているのは、
まさにこのゾーンに属している人たちです。
ベーシックインカムとして支給された年収84万円の
所得税は非課税です。
扶養控除をなくし103万円の壁をなくし
働きやすくします。
所得税は年収700万円までは10%に下げて、
手取り額(可処分所得)を増やします。
また年収が700万以上ある人は
700万円を超えたに分に対してだけ
30%の所得税が課せられます。
この仕組みは年収700万円までの人たちにとって
今よりずっと楽な生活が送れる
仕組みになっています。
現行の所得税は
高所得者優遇の税率になっていますので、
これらを是正する意味でも有効な税制と考えます。
このように手元に残るお金(可処分所得)を増やし、
国民の消費意欲を刺激します。
社会全体の経済を活発化させ、
消費税収を増やす効果があり、
ベーシックインカムの財源の一部に
充てることができます。
これらはあくまでシミュレーションであり、
実際にやってみないとどうなるかはわかりませんが、
時代はどんどん変わり、人口動態も変化します。
少なくとも現行のシステムよりは
未来に希望を感じられるのではないのでしょうか。
ベーシックインカムが実現できるまで
時代の変化に合わせて
粘り強く試行錯誤、議論しながら
必ず実現したいと思います。
現行の基礎年金(国民年金)、児童手当、
生活保護などを
ベーシックインカムに置き換えます。
厚生年金は現行を維持し、
医療・介護・障害者の救済措置等は
ベーシックインカム以外で保障を残します。
国民年金、児童手当、生活保護の
行政業務がなくなりますので、
これらにかかっていた人件費や行政コストの
大幅な削減が見込まれ、
これも財源となります。
町川ジュンコが考える、
オリジナルの仕掛けがあります
日本維新の会のベーシックインカムにプラスして、
私がオリジナルで考えている
仕掛けがあるんです。
みなさんの生活をラクにするのはもちろん、
経済を活性化させることにも一躍買います。
●
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ベーシックインカムは現金ではなく、 使途の制限ができる電子マネーで支給します
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生活保護を受給している方が、
本来の目的とは別のことにお金を使っている
というニュースを目にする機会があります。
あれは、現金で支給するから
起こってしまうことだと思うんです。
そこで、ギャンブルや投資、預金、
借金返済、酒、たばこ、などに
使えないようにします。
そして1年間の期限付き電子マネーで支給し、
期限を過ぎた残金は
国庫返納していただくというシステムです。
可能であれば、日本国が発行する
電子マネーがいいですね。
国が管理する電子マネーにしておけば、
消費税も同時に徴収することが可能になり
お店の負担も減ります。
またビッグデータによって
より効果的な方法を編み出せるかもしれません。
また、お札を大量に刷らなくてよくなる分、
税金も節約できます。
お札が出回ったら、裏金を作るなどして
悪いことをする政治家も出てきますしね(笑)。
●使用期限の設定
「この電子マネーは1年間有効」にして、
国内経済の活性化を図ります。
有効期限が切れたお金は、
国庫に返納してもらいます。
そうすれば、みんな積極的にお金を使うでしょう。
ただし子どもは、22歳まで積み立て可能にするとか猶予があっていいと思います。
そして、さっきもお話ししたように、
賭け事や投資などには使えないようにして、
物を買ったり、養育費・教育費にあてたりする
お金として機能させます。
国内でしか使えないようにもしたいですね。
働いて得たお金とベーシックインカムを足せば、
やりたいことにまわせるお金が増えます。
そうすればワクワクするし、
働くモチベーションも上がりますよね。
とにかく経済効果は抜群だと思います。
●経済の好循環、貧困問題解決
日本は海外に比べ、貯蓄率がものすごく高いんです。
日本人の家庭の金融資産は
2000兆円ほどあるといわれて、
それらはただ眠っているお金です。
みなさんがお金を使わずに貯めるのは
ズバリ、老後が不安だから。
「老後に2000万円必要」と言われ、
それを目指して節約している人多いと思うんですが、
ベーシックインカムである程度生活に余裕ができたら
「車を買おうかな」とか「家を買おうかな」とか、
いろんなことを考えるようになりますよね。
ベーシックインカムが実現すれば、
最低限の生活は保障されるので、
災害やパンデミックのときにでも安心です。
安心から消費意欲が高まり、
経済が活性化され、
結果的に財政が安定します。
ひとり親の子育てにも
大きな安心を与えることになるでしょう。
親の過度の労働や子供の貧困を防ぎ、
貧困の連鎖を絶たなければなりません。
どの親に生まれても
努力次第でなりたい自分になれる。
誰だって幸せになる権利があるんですから。
子供たちが夢や希望をもって頑張ってくれれば、
この国も力強く発展し輝きます。
大切なことですよね。
最近は、貧困が原因とする
若年層の詐欺や殺人などの犯罪が増えています。
ベーシックインカムを取り入れることによって
犯罪がゼロになることはないかもしれませんが、
ある程度は解消されることになるでしょう。
町川ジュンコが提案する
ベーシックインカムの利点まとめ
国民の安心と幸福感UP
経済効果UP ⇒ 税収UP
◎個人的メリット
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やりたいことにチャレンジしやすくなる
⇒転職、独立起業、結婚、出産、
資格取得、リスキニング
⇒労働市場の流動化、社会貢献、人間力向上、
ストレス減、健康増進に期待
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◎男性のメリット
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結婚しやすくなる。
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家族を養う重責緩和。
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ゆとりある生活ができる。
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子育てしやすくなる。
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老後の金銭的不安解消。
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生活苦からくる家庭内不和、離婚回避。
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◎女性のメリット
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結婚しやすくなる。
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子供を希望するだけ産める。
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ゆとりある生活ができる。
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子育てしやすくなる。
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103万円の壁がなくなるので働きやすくなる。
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老後の金銭的不安解消。
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生活苦からくる家庭内不和、離婚回避。
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◎子供メリット
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子供の可能性を引き出せる。 チャレンジしやすくなる。
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学力UP スポーツや芸能向上。
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親の離婚が減る ⇒ひとり親家庭になるリスク減。
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親子の心身安定 ⇒子供の発達障害・精神障害・
不登校の減少などに期待。
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◎高齢者メリット
◎社会的メリット
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生活保護はベーシックインカムに 置き換わるので制約を受けることなく働ける。
自動車、資産を持つことができる。
世間からの負い目がなくなる。
⇒社会での活躍に期待
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町川ジュンコの決意
実は他党の国会議員も
ベーシックインカムについて
発言している議員が出てきています。
一昨年の秋だったか新聞記事になっていましたが、
自民党の大臣経験者が
「そろそろベーシックインカムを
考えなければならない時期に
きているかもしれない」
などとも言われています。
極端な話、私は日本維新の会が
与党になるのを待たなくとも、
ときの与党が先にベーシックインカムを
実現してくれれば、
それでもいいと思っています。
なぜならば、どこの政党がやるかより、
この制度をちゃんと社会に実現させて
日本を良くすることのほうが大事だからです。
そのためにも選挙で気合を入れて
ベーシックインカムを打ち出していきます。
とにかくベーシックインカムを実現するためには
皆さんにベーシックインカムをご理解いただくこと。
皆さんにベーシックインカムを
選択していただけなければ何も始まりません。
その近道は国政選挙だと考えています。
これまで色々な方に
お話しをさせていただきましたが、
最初はみんな
「ベーシックインカム?何それ?」
という反応です。
説明をすると途端にみんな
「それ良いじゃないですか!早くやって!」
と目を輝かせます。
私はそれにとても手応えを感じています。
発信続けて何年かかっても
必ずベーシックインカムを
実現させたいと願っています。
今回お読みいただいて
ご理解いただいたあなたからも、
是非、お知り合いの方に
ベーシックインカムをお伝えしてください。
日本一小さい香川県から
ベーシックインカムの声を上げて、
香川県から日本の政治を変えていきましょう!